2016年8月25日木曜日

第21回国際浮世絵学会 秋季大会 研究発表者募集のお知らせ

第21回国際浮世絵学会 秋季大会
研究発表者募集のお知らせ


大会テーマ 「祭りと祈り」

2016年11月26日(土)、27日(日)

会場:國學院大學 渋谷キャンパス
 住所:〒150-8440 東京都渋谷区東4-10-28
アクセス:渋谷駅(JR・地下鉄・京王井の頭線・東急各線)から徒歩約13分
又は都営バス(渋谷駅東口54番のりば「学03日赤医療センター行」)「国学院大学前」下車1分


  2016年11月26日(土)、27日(日)の2日間にわたり、第21回国際浮世絵学会秋季大会を開催いたします。つきましては、以下の内容で研究発表者を募集いたします。発表内容は、①大会テーマに関するもの、もしくは②浮世絵全般に関わるものの何れかといたします。
 今年度のテーマは、「祭りと祈り」です。浮世絵には、日々の暮らしに根付く四季折々の祭礼や、その背景にある信仰の様子を生き生きと描いた作品のほか、災害や病からの回避や平癒を願う庶民の切実な思いを反映した作例が多く見られます。様々な角度、分野からの発表が可能なテーマですので、下記応募要領にしたがって奮ってお申し込みください。 

 [応募要領]
1.研究発表の申し込み資格は、本学会会員であり、2016年度会費を納入済みであること。
2.研究発表の内容は、上記大会テーマ、もしくは浮世絵全般に関わるものであり、未発表の内容に限ります。なお国際委員会にて選考の上、後日、発表の採否を本人宛にご連絡いたします。
3.募集する発表者は5名程度。発表時間は1人30分以内、質疑応答10分、あわせて40分とします(時間厳守)。
4.発表希望者は、氏名・所属(学生は学校および学部名)・住所・電話番号・メールアドレス・発表タイトル(日本語および英語)を明記した申請書(書式は自由)に、発表要旨(800~1000字程度)を添え、国際浮世絵学会国際委員会まで郵送、またはE-mailにてご応募ください。
※お送りいただいた発表要旨は、採用決定後、大会冊子にそのまま掲載いたします。


[送付先]  

国際浮世絵学会 国際委員会 宛

E-mail: kokusai※ukiyo-e.gr.jp  ←メールアドレスの※を@に書き換えてお送りください。

住所:〒104-0061 東京都中央区銀座3-9-18東銀座ビル306号 
電話:03-3543-7751 Fax:03-3543-7761

〔応募締切〕2016年9月9日(金)必着


5.発表は原則として日本語でおこなわれるものとしますが、それ以外の言語による発表をご希望の方は、あらかじめ国際委員会までご連絡ください。

2016年7月15日金曜日

第100回記念 国際浮世絵学会研究会のお知らせ

100回記念 国際浮世絵学会研究会
2016年8月6日(土)

対談「歌麿研究の過去・現在・未来」

第100回を記念して、今回の国際浮世絵学会研究会は、平成28年8月6日(土)午後15時30分より、当学会会長の小林忠氏と理事長の浅野秀剛氏による対談を行います。テーマは「歌麿研究の過去・現在・未来」です。一般の方のご参加も歓迎いたします。皆様、お誘いあわせのうえ、お越しください。


対談「歌麿研究の過去・現在・未来」

小林忠会長(岡田美術館館長・学習院大学名誉教授)
浅野秀剛理事長(大和文華館館長あべのハルカス美術館館長 

協力:平凡社


日時   8月6日土曜日   1530分 (受付15時から)
場所    法政大学市ケ谷キャンパス80年館7階会議室(大)
(東京都千代田区富士見2-17-1) JR・地下鉄市ヶ谷駅または飯田橋駅より徒歩10分)


事前予約は不要です。当日会場受付へお越しください。※入場無料



キャンパスマップで4番の建物
80年館へは外濠公園側の外濠校舎セブンイレブン横入口から入って建物・掲示
板を通り抜けてお越しください。

図書館棟ですが、図書館入口階段のさらに奥のガラスドアからお入りください。

2016年5月11日水曜日

藝術学関連学会連合第11回公開シンポジウムのご案内



第18回国際浮世絵学会春季大会の前日となります。皆様、ぜひ会場に足をお運び下さいませ。

藝術学関連学会連合第11回公開シンポジウムのご案内

国際浮世絵学会が参加する藝術学関連学会連合のシンポジウムが下記の要領で開催されます。今回は国際浮世絵学会の提案によるテーマとなり、昨年に引き続きパネリストも参加します。絵画、映像、音楽など、様々な角度からの報告、討議が行われることと思います。

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◆藝術学関連学会連合第11回公開シンポジウム◆

テーマ「ニュースを創り出すアートの力」

◇2016年6月11日(土)13:00~17:20      ◇入場無料/事前申し込み不要

◇早稲田大学戸山キャンパス382教室(36号館3F)

162-8644 新宿区戸山1-24-1https://www.waseda.jp/top/access/toyama-campus

◇お問い合わせ  藝術学関連学会連合事務局

E-mail:geikanren_office@geiren.orgFax:045-786-7883

 

開会13:00

報告13:15~15:45

討議16:00~17:00

閉会17:20

 

挨拶   礒山雅(藝術学関連学会連合会長)

趣旨説明 藤澤茜(国際浮世絵学会・学習院大学)

司会   武田潔(日本映像学会・早稲田大学)

 

報告

藤澤紫「ニュースになった江戸文化浮世絵が創る「時代の顔」

(国際浮世絵学会・國學院大學)

②川延安直「語りの変遷作られる白虎隊イメージ」

(東北芸術文化学会・福島県立博物館)

③長田謙一「藤田嗣治<アッツ島玉砕>(1943)と「玉砕」の誕生」

(美術科教育学会・名古屋芸術大学)

④小松弘(日本映像学会・早稲田大学)

「見えるものは真か偽か」

⑤井上さつき「政吉ヴァイオリンがニュースになるとき」

(日本音楽学会・愛知県立芸術大学)

⑥金子智太郎「音による出来事の表現の展開―録音コンテストの記録から―」

(美学会・東京工芸大学)

⑦大森正夫「萌芽的文化とアート概念の拡張―神戸ビエンナーレ、10年の試み―」

(意匠学会・京都嵯峨芸術大学)


 

◇主催藝術学関連学会連合(参加学会:意匠学会/ 国際浮世絵学会/ 東北藝術文化学会/ 東洋

音楽学会/ 日本映像学会/ 日本演劇学会/ 日本音楽学会/ 日本デザイン学会/比較舞踊学会/

美学会/ 美術科教育学会/ 美術史学会/ 広島芸術学会/ 服飾美学会/ 舞踊学会50音順)

 

 

 

 

 

 

2016年4月21日木曜日

第18回 国際浮世絵学会 春季大会


18回 国際浮世絵学会 春季大会

2016612日(日)

法政大学 市ヶ谷キャンパス 55年館 542教室

(東京都千代田区富士見2-17-1) JR・地下鉄市ヶ谷駅または飯田橋駅より徒歩10

プログラム

9:40                  受付開始

10:0010:10       開会の辞              小林忠会長                                        司会)小林ふみ子

                            理事長挨拶           浅野秀剛理事長


研究発表                                                                                                   司会)加藤陽介

10:1010:50       「浮世絵と西洋遠近法の関係について」 松浦昇(東京藝術大学)

10:5011:30       「小林清親の肖像表現の展開について」 村瀬可奈(町田市立国際版画美術館)

                                                                                                                 司会)大久保純一

11:3012:10       「肉筆浮世絵の合作について」 

ワイイー・チョン(プリンストン大学大学院)

12:1013:10       昼食休憩(第36回理事会 会場:865教室)


13:1013:50       18回通常総会                                                               司会)田辺昌子
                                 
                                司会)大久保純一

14:0014:40       「勝川春章伝記小考」 神谷勝広(同志社大学)


14:5015:10       10回国際浮世絵学会賞授賞式                                司会)樋口一貴

                             学会賞受賞者:早川聞多、浦上満

                            「第10回国際浮世絵学会賞選考経緯」

ならびに国際浮世絵学会賞授与     小林忠

10回国際浮世絵学会賞受賞記念講演

15:2015:50       「北斎漫画四十七年/春画十八年」 浦上満(浦上蒼穹堂)

16:0016:50       「日文研における浮世絵春画の収集と国際研究の経緯と目的」 

早川聞多(国際日本文化研究センター)


17:30                懇親会 会場:(ビストロ・ポンヌフ)                               司会)田辺昌子

(東京都千代田区富士見2-3-14 CSTビル1F 



 
【大会参加費】 会員は無料です。受付で本年度の会員証をご提示ください。
        
             一般の方の参加も歓迎いたします。事前予約は不要です。
        当日受付へお越しください。
一般 1,000円(学生は500円
【懇親会参加費】国際浮世絵学会会員5,000円 一般6,000円 学生一律3,000円
【大会会場の地図】




研究発表要旨

「浮世絵と西洋陰影法の関係について」


The Relationship between Ukiyoe and Western Shadow Method
松浦昇(東京藝術大学)
 浮世絵は広義に洋画として知られており、西洋の描画技法を洋版画や蘇州版画等から取り入れてきた。これまでに、浮世絵と洋版画の関係については勝盛典子氏・勝原良太氏を始めとする研究が行われており、西洋遠近法ついては、岸文和氏や横地清氏等の研究がある。また、西洋陰影法については、中山創太氏や坂本満氏等の研究がある。本発表では、西洋陰影表現の中でも特に地面に落ちる影(shadow)に着目し、日本の書画で扱われてきた隈の陰影表現との違いを明確にして、浮世絵師達の西洋表現に対する態度を考察したい。
 いわゆる洋風表現を行った、葛飾北斎「くだんうしがふち」(1804-18)等では西洋的な陰影表現が行われている。北斎は『絵本彩色通』(1848)で西洋陰影法について「おらんだ隈」という記述をしており、旧来の東アジア的な隈の表現との表記を書き分けている。その上で、両者は表と裏のようなもので、どちらも習得して描くべきだと説いている。また、笠亭仙果 述『七ッ組 入子枕 第三編』(1851-1852)の口絵では、歌川国芳が画中画の構成で描いており、手前に人物を二人描き、奥に亜欧堂田善の版画が描かれている。田善の版画には西洋風の影を描き、手前の人物には影がないなど、陰影表現の描き分けが観察される。
 本発表では、こうした影(shadow)の表現の扱いから、浮世絵師における西洋陰影表現の技法と消化について考察する。さらに、夜景や洋風のモチーフなど、絵の題材と影(shadow)の出現の関係についても考察を行う。これらから、当時の浮世絵師がどのように洋画を捉えていたのかを研究していきたい。
「小林清親の肖像表現の展開について」
Development of Portrait Expression by Kobayashi Kiyochika
村瀬可奈(町田市立国際版画美術館)
小林清親は明治9年(1876)から14年(1881)にかけて『東京名所図』を刊行し、文明開化の東京を叙情的に描き出した。しかし明治15年(1882)頃からは『団団珍聞』などの雑誌を舞台に諷刺画に取り組んでおり、そこで清親を特徴づけたのが表情豊かな人物表現であった。これまでの先行研究では清親の「風景」に評価が集まってきたが、「人物」に焦点を当てた議論は十分になされてきたとはいえない。そこで本発表では、清親の画業初期すなわち明治10年代における清親の肖像表現に着目し、その展開について探る
版元の松木平吉から明治11年(1878)以降に刊行された「故内務卿贈正二位右大臣大久保利通公肖像」や「木戸孝允」などの肖像画は、いずれも写真を原典とし、人物のポーズや背景に修正を加えて構成されたものである。銅版画におけるクロスハッチングの技法を模した網目状の陰影を施すなど新しい表現が取り入れられているが、写実性を追求することに重きが置かれ人物の内面描写は見られない。一方、明治15年(1882)には版元原胤昭のもとで『新版三十二相』、明治16年(1883)には『三十二相追加百面相』を制作。歌川国芳の百面相のアイデアを下敷きに、身近な人物をモデルにして表情を巧みに描き分けることに成功している。『東京名所図』では人びとを特徴のないシルエットで表していたことも鑑みると、この時期清親の視点は特定の個人の内面を描き出すことにあったといえる。また同16年の『天福六家撰』では、『絵入自由新聞』に掲載された肖像画を原図としつつ、そこにポーズを描き加えるなどして描く対象へと寄り添った表現が見られる。発表では、こうした清親の肖像表現が一般に共有された人物像の再現から、徐々に「個」の内面を描くようになることを確認し、『団団珍聞』など諷刺画における人物描写へと繋がっていく様子を、版元や先行作例、スケッチ帖との関係から考える。
「肉筆浮世絵の合作について」
Ukiyo-e Painting Collaborations
ワイイー・チョン(プリンストン大学)
江戸時代絵画の、いわゆる合作の研究としては、同一流派内での制作や、文人相互の交流から生まれる制作、さらには書画会の場での制作を対象としたものが多く、たとえば浮世絵の事例でも、版画や絵本における合作については過去に多くが論じられている。本発表では、多彩な様相を示す肉筆浮世絵における合作の考察を通して、江戸期浮世絵師らのネットワークを検討していきたい。
 まず、二つの≪久米仙人図≫合作(狩野英信・西川祐信、狩野永徳高信・北尾重政)から、御用絵師である狩野派画人と浮世絵師という対照的な立場にある絵師たちの合作事例について論じる。ついで、礒田湖龍斎・北尾重政・ 探叔斎周卜≪福禄寿と遊女・芸技図≫と、宋紫石・勝川春章・北尾重政≪福禄寿二美人図≫の二作品から、合作における俳諧連やパトロンの役割について考察する。さらに、勝川春章・高嵩谷≪閻魔浄玻璃鏡図≫と歌川国貞・英一珪≪閻魔覗明鏡図≫における、期間や年代を超えた師承関係についても検討を加えたい。
本発表で扱う作品は、いずれも文学、 演劇、美術を範疇とする江戸の町人文化の文脈で議論され、当時の多くの版画作品や史料を比較材料とすることによって、合作という活動そのものに新たな理解をもたらすものと考えている。
「勝川春章伝記小考」
The life of Katsukawa Syunsyo
神谷勝広(同志社大学)
役者絵・美人画などに優れた勝川春章は、寛政四年(1792)六十七歳で没したとさ
れ、明和初期に浮世絵界へ本格デビューした時、既に三十八、九歳で「遅咲き」の絵師と考えられてきた。しかし享年六十七歳説には明確な根拠がなく、生年を含め前半生については「謎」に包まれていた。
今回、観嵩月(1755~1830)『画師冠字類考』(西尾市岩瀬文庫蔵写本)「春章」の部分から以下の情報を提示する。①医者の父親は葛西へ転居した。②春章は人形町・長谷川町新道南側・若松町・長谷川町新道北側・難波町裏川岸と住所を移した。③人気が出る前は役者の似顔を描いた紙を林屋の店の隅で売っていた。④俳諧師素外の「社中」だった。⑤嵩月とは「知己」だった。⑥北尾重政とは一時「長谷川町新道」で向かい合って住んでいた。⑦俳号を「宜富」に変えた天明七年は四十五歳だった。⑧享年は五十歳だった。
春章の若い頃の動向は従来不明だったが、実はその不明時期そのものがなかったのである。さて「謎」は享年を十七歳若くすることでかなり消えるが、「驚き」「疑問」が新たに生じる。たとえば、あの素晴しい『絵本舞台扇』は四十代ではなく二十代の仕事だったのかと驚かされる。「遅咲き」というイメージは不適切であろう。また重政・春章・春好・春町たちが同世代になることで疑問も生まれる。春章は四歳上の重政を兄事していたのではないか。春章は、春町よりも一歳だけ年長、弟子の春好も同い年だった。同年代の若い絵師が集団化することは浮世絵界の変化に影響を与えていないのか。春章の享年に関する大きな変更は、様々な面に影響を及ぼす。